チニに恋して

女優ハ・ジウォンさんの応援ブログです。

映画『担保』をご覧になった記者さんが書いた記事をご紹介します!

映画「担保」のマスコミ試写会に参加された記者さんが書いたと思われる記事が上がってましたのでご紹介して置きます。

凄く長いけど、この映画の本質に迫る素晴らしい内容だと思いますのでぜひどうぞ!

私たちは全員がキラキラと輝く「担保」です

「家族」を素材にしたJKフィルム方式の笑いと涙、共感と疎通のテーマ↑
序盤と中盤、そして結末は、誰もがが知っているが強要されない「涙」

その間、心を動かし、共感を誘導し、その中で感動を作り出し、時には「新派」という単語に貶められたが、いつも一つだけはそのままだった。忠武路(チュンムロ※)商業映画市場で興行製造機と呼ばれるユン・ジェギュン監督が首長であるJKフィルムが映画「担保」を披露する。JKフィルム制作の映画は、コンテンツが込めるジャンルを作り出すことができ、数多くの感情の中で常に「涙」をターゲットとしている。だがこの涙はいつも、その底辺にあまりにも馴染んで、実際に誰も感じられなかった一つを続けて語ってきた。まさにそれが「家族」である。「担保」はJKフィルムが今まで作ってきたすべての映画の中で「家族」とはという素材を最も水面上に引き上げた共感疎通劇だ。この映画のタイトル「担保」は、保証のために、債務者が債権者に提供する物質的な価値だ。だが映画では違った解釈をする。誰でも聞く窮屈な言葉「担保」がこの映画では「今度は宝ものになる」何かだと言う。家族という話の中の価値に注目する。その価値は一番近くにあるから私たち皆が忘れていたものだが、実は最も大切な私たち自身だと「担保」が教えてくれる。

「担保」は類似した家族の話だ。これらは家族ではない。だが家族の概念が血を分けた血縁関係、それ以上を超える時、私たちの話は本当の家族に流れているのが見え透いているのに、誰もが当然知っているそのことを伝える。日本の是枝裕和監督のカンヌ映画祭パルムドール受賞作「万引き家族」のテーマとメッセージが韓国的に描かれる。

「担保」の家族は父と娘だ。父親になっていく過程、そして娘に成長していく過程が描かれている。始まりは実は「無視」だ。ヤミ金融業者トゥソク(ソン・ドンイル)とチョンベ(キム・ヒウォン)は朝鮮族の不法滞在者ミョンジャ(キム・ユンジン)を脅し上げる。返済しなければならないお金75万ウォンが滞っている。二人はミョンジャから「担保」として彼の娘スンイを奪う。血も涙もないトゥソクとチョンベだ。だが二人共どことなく人間的だ。トゥソクは冷血な人のようだ。チョンベはどことなく物足りないような人間味が見える。これがJKフィルム映画のはっきりした印象だ。彼らの映画では悪い人も悪くない。人はいつもみんな善良だ。状況が彼らの今を決めるだけである。

問題はお金を返さなければならないミョンジャが不法滞在者として追放の危機に追い込まれることだ。ミョンジャはトゥソクに自身の親戚がスンイを良い家に養子縁組を送ることにしたとお願いする。滞ったお金75万ウォンも親戚が代わりに返済するという。トゥソクとチョンベは、わずか数日を過ごしたスンイに情が移った。だがトゥソクとチョンベはスンイを送らなければならない。そんなスンイは誰かも知らない親戚の手に引かれトゥソクとチョンベと別れる。別れた時の「スンイ」の目つきが妙だった。トゥソクは変だった。しきりにスンイが目に入った。自分を「スンイ」と呼んでほしいと言う幼い少女の愛嬌に「担保」と敢て線を引いていたトゥソクの心はすでに最初から溶けていた。そばにいる時は知らなかった。そばにいないから分かった。スンイを心配している。スンイを探しに出たトゥソクとチョンベ。そしてトゥソクとチョンベに救出された「スンイ」。もうスンイは、トゥソクとチョンベと一つの家族になる。母のミョンジャと別れたスンイはそうしてトゥソクとチョンベと家族になり、暖かい家族になる。

「担保」は最初から冷静ではない。最初から距離を置くこともない。最初からすべてを徹底的に計画し、その計画に基づいて動く。この話は無条件で暖かくなければならない。そして最後には、涙を流すようにしなければならない。「家族」という単語の中で、私たち皆が知っているが表に出すことが出来ないその感情のために、そのように徹底して緻密に設計をする。正直徹底して緻密だと思うが、JKフィルム制作の映画は、観客の目に最初から中間、そして最後が丸見えだ。それがJKフィルム映画の魅力でもあり、また否定できない欠点でもある。

「担保」もやはりこの両方を抱えて、最初から最後まで決まった道をものさびしく歩く。家族ではないけど、家族になっていく過程は、ただ暖かく居心地のよい親しみあり親近感を与えてくれる。回り回ってトゥソクとチョンベに戻ってきたスンイはその時間が経つにつれ、大きくなっていく。時にはなんだかんだと、また時には一緒に笑って、スンイは階段を上がるが如く大きくなる。そんなスンイの姿にトゥソクとチョンベも消費者金融業者という職業でバイク便業者を整えたれっきとしたお父さんとしての姿に変化を迎えている。

お金を借りて返済が出来なくなって奪ってきた「担保」スンイは、結果的に「今度は宝物になる」本当の「担保」になってトゥソクとチョンベを変化させる。彼らは子供スンイを通じて、自分たちが救われ、また幼いスンイもトゥソクとチョンベを通じて本物の家族になった。長く長かったけど、最初からそうやって最後までスンイとトゥソクそしてチョンベに必要だった時間は、これらのすべてを「今度は宝物になる」キラキラと輝く「担保」にしてしまった。それはスンイとトゥソクとチョンベだけではない。私たち皆が誰かに、また自分にとって明らかに「担保」になる得ると言う。この話の真意はそこにある。

ソン・ドンイルの「トゥソク」はそのままお父さんだ。ソン・ドンイルは「特別に何かを加えることも抜くこともなかった」と言う。彼の話そのままだ。ソン・ドンイルの「トゥソク」だけ、最初から最後まで父親だった。もはや説明する必要がないほどだ。それ以上それ以下も説明はいらない。トゥソクのそばを守ったキム・ヒウォンの「チョンベ」は「担保」の休止符だ。涙でいっぱいになるJKフィルム映画の休止符の役割を十分に果たした。悪役専門俳優の呼吸が、このようなバリエーションをもたらすことも出来る事実がキム・ヒウォンの明らかな内面に間違いないだろう。

「担保」の本当のきらめきは、今年8歳の子役俳優パク・ソイだ。「ただ悪から救いたまえ」で感情の底を表わすようにした哀れな目つきは、この映画では180度裏に変わる。文字通り観客の武装を解除させ、泣くべきときに泣かせ、笑わなければならないときに笑わせ、かわいらしさを感じさせるのに誰よりも強力なおじさんおばさんの笑いを引き出すように」する。そんなパク・ソイの存在感を受け継いだ大人ハ・ジウォンの呼吸は予想通りだ。子役パク・ソイの感情と呼吸が大人ハ・ジウォンの呼吸と感情で絶妙にマッチして続く。

「担保」はJKフィルムの印象が強くつけられた映画だ。今回も泣かなければならない時に涙を流して、笑わなければならない時、笑いを噴出させる。予想でき、はっきりと分かっているポイントだ。それでも今回もまたやられざるを得ない。あなたも、私も、私たちみんなが「担保」と言う言葉に共感出来ないはずがない。その一言がありがたい。9月29日封切り。
出典:News Tomato(http://www.newstomato.com)

※忠武路(チュンムロ)とは韓国映画界のことを指します。

実に3,000文字オーバーの記事ですが、読み応えはもちろん、それ以上に内容が素晴らしいです。

お陰で翻訳に時間を費やしましたが…(^-^; 多少の誤字脱字は許してね。

そして実は管理人ですが、もうラストが大体想像出来てます。

敢て書かないけど、多分そうなんじゃないかというところまでは想像してます。

そちらはまた別の機会にでも書こうと思います。

でもって、この記事を書いたキム・チェボムさんとお読みする記者さんは凄い感性だと感じました。

管理人もブログを書いてますが、これほど順序立てて、整理された内容にはならないですね(>_<)

実に読んでいて、スッと入り込んでこの映画の本質が分り易いです。

いつもはこちらに管理人の主観を入れた内容を少し書くんですが、これだけ書かれているとそれすら必要ないと思います。

管理人がくどくど書かなくても読まれた方は本質を理解されたと思いますのでこの辺りで本日は失礼します。

明日の封切りが楽しみですね。ジウォンさんも舞台挨拶されるのかなぁ~!

そんな情報も明日以降でお伝え出来ればと思います。

kazySUS