前回、ジウォンさんが個展を開く理由という記事をご紹介しましたが、ジウォンさんが絵を描く理由をもっと詳細にインタビューした記事がありましたのでご紹介して置きます。
マイナスから始まる人、ハ・ジウォン
もっと率直に、直感的にコミュニケーションしたい人。
ハ・ジウォンは自身をこう説明する。人々にエネルギーを伝達する作業に魅了され、演技者の道に入って、20年余りを没頭した。絵もその延長線だ。去る4月22日に始まった最初の個展も「関係」に関する話だ。ハ・ジウォンに会ったのは今回が3回目だった。最初は11年前で、2回目は10年前だった。なのでかなり長く見られなかったという意味で、その間多くの部分が変わったと推測した。ドラマや映画ではなく絵で話すことになったのも変化であったから。
約束時間より早く到着して展示を見回していた。そんな中、ハ・ジウォンが展示場に入ってきた形だった。「私が説明をしましょうか?」彼女が中学生くらいに見える観覧客に近づいて話しかけた。彼らの上気した顔は絵より俳優ハ・ジウォンに会った感激が先に見えた。一千万観客映画に出演したという意味の金バッジがネイバープロフィールに光る人だから多分当然だろう。
従来のことについて尋ねると、ハ・ジウォンは「全ての観客に私たちが刹那の瞬間を結んだと話します。私の仕事に参加して下さって、ありがとうございます。それはとても喜んでいます」と笑った。マネージャーによっていつも保護されて隠された生活で直接関係を結ぶために出たという話であった。展示テーマの関係ともつながった。「事実俳優として生きてきたのが20~30ならば、絵を描くことは私にマイナスで再び始めることでした。でも怖くなかったんです」と付け加えた。
ハ・ジウォンが初めて絵を描き始めたのは10年前だった。初めて彼女に会う時に所属事務所を離れるという話を聞いたし、しばらくして1人企画会社を置いたというニュースが聞こえた。彼女はその時点が絵を描き始めた時だったと話した。「時間が出来て自由になりました。その時から私がしたい話や考えを絵で描き始めました。移動する車の中、待機する時間に絵を描き始めました。」スケジュールをコントロールすることができるようになって時間ができたおかげだった。幼い頃から家電製品を分解して再び組み立てたり、絵を描くのが好きだった。「学校に通う時は授業聞かなくて(笑)絵を描いて、先生に怒られて消してまた再び。それで、本がボロボロになるほど、みな絵で満たされていました」
作業に没頭することになったのは4年前、コロナで映画作業が遅れたのが決定的だった。いつもキャラクターに没頭していた彼女は考えるテーマを失ってしまったし、空っぽの席に「自我」というテーマが入った。
「本当に忙しく過ごしていたら、私という人が誰なのか悩んだことがないのです。いつも演技に没頭するため、キャラクターの悩みばかりして生きていました。でも一歩下がって眺めてみると、私がなぜ俳優をしているのか、演技もこの程度ながら続けてもかまわないのか疑問を感じました。」時間が長くなるほど悩みも深まった。ハ・ジウォンはその過程で何度も感情のジェットコースターに乗ったと打ち明けた。うつ病までではないが、かなり大変な時間を過ごさなければならなかった。
「ずっと「私」という人について考えるのです。幼い頃から徐々に上がってきて。幼い頃は反抗児でした。不公平なことがあれば立ち上がって話しました。」彼女の口から出た「反抗」というキーワードが見慣れないのは、ふとハ・ジウォンの新人時代を思い出したためだった。ありふれた女優の誕生ではなかった。ドラマ<学校2>ですっと下がった前髪の間に見えた鋭い目つきや歌手ワックスの代わりに「オッパ」という歌をリップシンクしていた姿、当時選択した映画まで思い出してみると彼女は定石の道に沿って歩く人ではなかった。
INSTANT: THE BEGINNING OF A RELATIONSHIP
ハ・ジウォンは最初の展示テーマを関係の始まりとした。パンフレットには「デジタル化された世界で人間関係がどのように変化するかを見せる展示」と書かれている。ソーシャルメディアを通じてネットワークが拡張され、人間関係も広くなったが、関係底辺には不安が敷かれており、関係の質はむしろ低下していることを作品を通じて話すということだ。それなら、なぜ彼女は特に「関係」に関心を持つのだろうか。彼女は4年以上自我探しをしながら自分が結んでいる「関係」に中心が移動し、世の中に向かって枝が伸びたと話した。
「シナリオで作られた関係は知っていますから、とても楽じゃないですか。ただ楽しい世の中です。ところが俳優はある意味限られた関係の中で過ごすことになるんですよ。私を考えながら関係も振り返るようになりました。お金や名誉、自分の権力で関係を結ぶ動きです。すべての人が大切な存在として生まれたにもかかわらず、人々は人間関係を築いたり、人生に接する時、存在自体で接しないじゃないですか。「なぜ権力で他人を抑えようとするのか」疑問に思いました。
無駄に私が彼女に3回会ったことを強調した理由もここにある。彼女は11年前末っ子だった私に頭を下げて笑って挨拶した人だった。10年前、あまり状況が良くなかったにもかかわらず、みんなと写真を撮ってくれて素敵に退場していた姿が今でも生々しい。すべてのスターが彼女のようではないことに気づくのにそれほど時間がかかりませんでした。彼女のテーマの選択に頷くしかない理由でもあった。
絵の中の人物には顔がない。匿名性をもとに結んだデジタル関係の姿を表現した。デジタル特有の即興性と軽さは華やかなカラーで表現され、顔のない人物たちは体だけとても粘っこくて複雑にくっついている。
これに対してハ・ジウォンは、「こんがらがっている姿は、二つの意味で見ることもできます。今、私たちが結んでいる顔のない人間関係を意味したり、結局一人で暮らすことが出来ないという点を強調したりもします。私たちがお母さんとの関係を通じて世の中を始めたように、一人で生まれたようでも人間は単独では生きることができず、社会的にもっと良い関係を築くために努力しなければならないという意味を込めました。作業後半に行くほど、より濃くて粘っこくなりました」と話した。
これは関係を始める形や方式は変わっても、価値は失ってはいけないという意味だ。彼女はデジタル関係が拡張されても人間的な相互作用が重要であることを強調したが、展示場で人々に話しかけた理由でもある。自分が投げたメッセージを伝える最良の手段になるだろうという考えからだ。「相変わらずうろうろしています。人々に会って話をして、こうするまで4年かかりました。私が持っている枠から抜け出して人々に会うと誓うまでです。」
絵に挑戦したい彼女を助けたのは、彼女の長年の知り合いであり、弘益大学を卒業して映像制作会社を運営しているイ・ソル監督だった。彼はハ・ジウォンと共に展示が進行中の「アートスペース ポラポ」の共同代表でもある。「イ・ソル代表と世の中を眺める目や考えが非常に似ているので、一緒にポラポを立てることになりました。作業する時も自由に挑戦しながら、私だけのスタイルが出てくるように助けてくれました」
イ・ソル代表は空間について「芸術に接近する形態と方法を変化させ、より人々が作品を簡単かつ自由に感じて理解できることを望む心で作ることになった」と説明した。加えて彼は「芸能人に美術はリスク」と述べた。どんな形で見てもそうするしかないと。そのため自分は美術するすべての人の努力が無駄にならないよう最善を尽くすつもりだとも言った。その話を聞いてハ・ジウォンはただ頷いた。
彼女が先に言った言葉を持ってくれば、「これからどんな彷徨をまたすることになるのか分からないが、絶えず世の中を探求して多くの話をしたいです。これからが始まりですから」と言っただけだ。いつかゼロに収束し、プラスに至るを瞬間を夢見るのだろうか?確実なのことは、この関係でハ・ジウォンが努力し続けるという事実だ。
ハ・ジウォン初の個展<INSTANT: THE BEGINNING OF A RELATIONSHIP>
会場:アートスペースポラポ(@polarpo_official)
展示期間:4.22(土)〜5。21(日)
⠀⠀⠀⠀⠀⠀6. 17(土)~8。17(木)
観覧時間:火~日、11:00~18:00、月曜日休館
▷ネイバー観覧予約
出典:VOGUE(https://www.vogue.co.kr)
長い記事だったけど、ジウォンさんの想いを伝えたくて、しっかり翻訳しましたよ!
管理人は、正直にお話すると、ジウォン画伯としての活動をあまりよく思ってませんでした。
でも、この記事を読んでジウォンさんの演者としての苦しみとか、想いとかにちょっと言葉を無くしました(>_<)
事務所からの独立とコロナの影響で、やっぱりジウォンさんなりに苦しんでいたんですね。
今回のこのVOGUEの記者さん、11年前からジウォンさんをご存じみたいでいい感じですね。
この記事の下り、「彼女は11年前末っ子だった私に頭を下げて笑って挨拶した人だった。10年前、あまり状況が良くなかったにもかかわらず、みんなと写真を撮ってくれて素敵に退場していた姿が今でも生々しい。すべてのスターが彼女のようではないことに気づくのにそれほど時間がかかりませんでした。」が簡潔にジウォンさんの人柄を表していると思います。
そして、ジウォンさんも女優としてだけでなく、人として更に成長されたんだと思います。
個展で自然に声を掛けて貰えるのが、女優ハ・ジウォンとしてではなく、ジウォンさん個人としてってのが、羨ましいです(>_<)
素のジウォンさんに会えるだけでなく、作品の解説までして頂けるなんて、個展に行ける方が、めっちゃ羨ましい限りですよね。
SNSにもジウォンさんとのツーショットが度々上がってましたが、そういうことだったんですね。
ジウォンさんのこの想いが、個展を観に行かれた方々に伝わるといいなぁ~\(^o^)/
kazySUS